ユーコさん勝手におしゃべり |
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5月29日 ちょっと仕事に飽きて、ちらほら花の咲きはじめた堀切菖蒲園へ散歩に行く。花の前に立つ名札を眺めて歩く。「名前」って不思議だとここ数日思っている。同じように見える菖蒲の葉の一株一株、名前が違うからには皆違う。 人に名前がついている。その人を呼ぶと、その人そのもののような気がする。本当は正式に名前がその人のものになったのは、生まれた後のはずなのに、その人の発生のはじめからその人にはその名前がついていたような気がする。 「熊奮迅」「子持熊」という名札がまだ花の咲いていない菖蒲の前に立っている。どんな花? すっくと立つ花姿から鶴とか千鳥がついているのはわかるけど、熊って…。気になるので、咲いた頃また、熊の名を持つ花を見に行こうと思うのでした。 5月26日 月曜日、前橋の敷島公園バラ園へ行ってきました。バラは姿もいいけれど、やっぱり香りがすてき。花に鼻先を突っ込むようにして胸いっぱい香りをつめこみました。田植えを待つ田と田植えされたばかりの田、そして麦秋の中を車でさらに上って四万温泉へ。一ヶ月前には黄色い新芽だったけやきはすっかり新緑。栃の木とやまふじが満開でした。 緑が好きなのに花粉症で薬が離せない。錠剤を一粒飲んで目薬をさす。目薬をさす度に目の脇から目薬が流れる。目薬があふれるのは自分の目の容量が小さいからだとずっと思っていたのだけれど、先日家人に「一回の目薬の量が多いんじゃないか」と指摘された。ためしにちょびっと入れてみる。流れ出ない。目からうろこだった。市販の目薬のパッケージにあるような涙型の一滴に惑わされていたのだ。長らく悩んできたのは、目の容量の問題ではなく目薬の量の問題だった。気付いてうれしかったのだが、何十年とそうしてきたので、あふれないとつけた気がしなくてつい、ぽっとんと目に落としてしまう。 5月18日 今日、赤いミニバラの最初の一つが咲いた。ずい分前からつぼみをふくらませたままいて、期待していたのだが、今朝8時に外に出たときに開き始めた姿を見た。「オッ 咲くのか。きれいだよ」と声をかけて店に入り、10時ごろ水をやりに外に出たらもう、咲いていた。そういうことならしばらく見ていればよかった。バラはまだ硬いつぼみが7・8個ある。赤いミニバラの横にはスズランの鉢をぶらさげた。こちらもつぼみがついていて白く咲く予定。北海道の北鈴蘭という街からの到来物。壁際の小さな鉢のpricelessな幸せだ。 ミニバラの咲いたのを祝って、今日は旧古川庭園へバラを見に出かけた。帰りは、向島の雲水というカフェへ寄る。墨提通り沿いにあり、喫茶店だが「ごまどうふ」と書いたのぼりが立っている。この手造りごまどうふを、プチケーキの感覚でいただくと、珈琲と実に合う。うちに来た喫茶店通のお客様から得た情報の通りだ。小さな庭を入ったところにそっと建つ、珈琲のおいしい静かな店でした。 さぁ、今日も、がんばって仕事します。 5月14日 もしかしたら知っている人は知っていて、知らない人は全然知らない話だが、当店の青木正美は古絵葉書コレクターである。そのことと毎年6月は当地堀切で菖蒲祭りがひらかれることの関連で、堀切地区センターで、『堀切菖蒲園等古絵葉書写真展--百年前の菖蒲園を絵葉書で再現』がひらかれることになった。期間は、6月1日から9日まで、堀切地区センター1階ロビーで午前9時から午後9時まで無料でご覧になれます。小さなイベントですが、ご興味ある方はぜひいらしてください。堀切地区センターの場所は、当店の裏手にあたります。店のある角を入るとすぐです。(でもコレクター氏はコレクションの販売はしていませんのであらかじめご了承ください。) 5月9日 ゴールデンウィークが明けた月曜日、店から車で20分の近所の温泉に行く。塩分と鉄分が多く茶色い、いわゆる東京温泉だ。以前はすいていた朝風呂タイムだが、テレビで紹介されたりして最近は結構混んでいる。孫や親戚の世話を焼いたおばあちゃんや、普段学校や園にいってる子どもを楽しく過ごさせるために腐心した若いお母様方が、ゴールデンウィーク明けを祝ってつかっていた。ミストサウナで手足を伸ばし、茶色いお湯にどっぷり浸り、顔にもピチャピチャ源泉をかける。湯上りに鏡の前でちょっと迷う。せっかくの温泉肌、何か塗るのヤダナ。でも、スッピンで店に行くのも気がひける。仕方なくいつもの3分メイクを施す。やってもやらなくても変わらないようなものだが、これで人前に出られるんだから、一種の自己暗示なんだろう。 話はかわって、ゴールデンウィーク、思いもかけず遠方からもお客様に来ていただいて、たのしかったです。うれしいお買い物は何かありましたでしょうか。また機会がありましたら、お店で、ネットで、お付き合いください。 5月2日 毎日毎日発見がある。朝、終った花殻を摘みに花壇に行くと、昨日まで知らなかった新たなつぼみや、去年は花が咲かなくて観葉植物扱いしていた寄せ植えの下草に小さな花が開いているのをみつける。それをうれしく思う。でも、それは興味のない人には目に入らないことだし、目に入っても取るに足らないことだろう。 同じように自分にも目に入らないことや見ているのに気付かないことがたくさんあるはずだ。花殻を摘みとりながら、「この楽しみをじゃましないようにしよう」と決意した。まず自分に課すのは、何事でも「くだらない」と思わないこと。人の趣味を認め推進していく委員会、を、自分の心のなかにつくろう。発動の機会は、仕事柄日に何度でもあるだろうと思う。 2005年4月のユーコさん勝手におしゃべり |