ユーコさん勝手におしゃべり |
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3月31日 力が、わき上がってくるような春の陽だ。 梅、桃、もくれん、と春のリレーが行われていくのをうきうきみていた。今を盛りのもくれんの並木の脇の道で、桜がつぼみをふくらませてバトンをもらうのを待っている。ポプラ並木はまだ全裸、柳は新芽が美しい。花の咲く木、葉の美しい木のよいところは、「誰かが植えた」ところだ。何年か、何十年か後にこうなることを予想して、誰かが植えた。その人に、感謝したい。今、みていますよ、きっとあなたの思ったとおりですよ、と、空に向かって、手入れをし続けた誰かに向かって伝えたい。 3月26日 下を向いて仕事に追われ、ふと顔を上げたら、3月が去ろうとしていた、という感じ。3月は大ダンボール57箱と共にやってきて、開いては分け開いては整理し、いつ果てるとも知れない、かと思ったら、やればやっただけ先は見えるものだ。書庫のカベ一面展覧会図録の山を築き、作業も終盤となった。またちょっと腕筋ついたかもね。一冊一冊、お客様と良い出合いをしてほしい。 先日清澄庭園に春を見に行ってきた。(実は浜離宮に行く予定だったのだが、渋滞を避けて裏道を通ったのがアダとなり、数々の一方通行にはばまれ急遽予定を変更したのだった。) 庭石の上に亀がたくさんこうら干しをしていた。うちの亀はまだ冬眠用バケツから出していない。「都心の亀は出てくるの早いわね」とお茶を濁している場合でもなく、亀の水槽の支度を整えた。 3月18日 数日前買い物途中に、白いモクレンのつぼみが今にも開きそうなのを目撃した。それから毎日気になっている。昨日これぞ慈雨というような細かな雨が降り、今日は朝からモクレン見たさにお尻が落ち着かない。近所に街路樹がモクレンになっている道があったのを思い出し、花粉症の薬をもらいに出かける時にその道を通ってみた。開きたてのモクレン並木。まるで白い小鳥が枯木いっぱい群がっているようだ。上を見ながら「ステキステキ」と唱えて自転車で走る。いつも通らない道を使ったので、行きつけの医院へ行くのに道に迷う。地元なのに何年住んでも下町の路地はややこしい。でも、そこがまた楽しみ。 近所の小学校の桃は満開になった。先日たまたまそこを通ったら、目白が一羽遊びに来ていた。薄桃色の花の中にうぐいす色が蜜をすう。いいもの見せてくれてありがとう、と春の恵みに感謝。 3月12日 久々に庭仕事をした。近所の小学校の桃の木の枝先がピンク色に染まるのを見ると、春を実感する。冬中青々と、2階の窓から垂れ下がっていたシダの葉先が茶色くなってきて、「あゝ新陳代謝したいんだな」と気になってくる。雨上がりの好天、意を決して庭仕事用のエプロンをつけ、マスクをして坑アレルギー目薬を点眼して、まず丸く拡がったシダの葉をジャキジャキ散髪する。ホラホラ根元に新芽が出てる。まったくの自己流だけど毎年これでうまくいってるから大丈夫。丸坊主にしてやった。 見栄えの良くなくなったシダ氏は人目につかないところで半年のんびり過ごしてもらうとして、その場所は、春夏向け氏と交替。 パンジーもビオラもたくさんの花をつけ始めた。でもまだ花があふれ余って店内の花びんにも挿す、というところまではいっていない。「よしよしがんばれ」と声をかけて肥料をやる。季節に沿って生きることに喜びを感じる。これから新しいことが次々起こる予感にワクワクする春の到来だ。 花粉お見舞いもうしあげます。 私も同病だけれど、でも、絶対的に、「春が好き!」 3月6日 今日、外に出たらプランターのミニバラに、真紅の新芽がでていた。おとといは積雪だったというのに。うれしかった。 直径6センチのプラスチックの筒に入った和紙のおひな様を自分用に持っていて、毎年あわてて出している。なぜあわててなのかというと、いつも出せばいいなと思っているうちに日がたってしまい、3月2日の晩位に焦って引き出しの奥からひっぱり出しているからだ。 今年は、3月2日の朝に、以前うちで『銀花』のバックナンバーを買ってくださったお客様からコラージュの手造り葉書をいただいていて、それといっしょに飾った。ピンクの布に白字で桃の花と書いたのが、英字新聞の切れ端と共にベージュの木目の厚紙に貼ってある。「もうすぐお誕生日でしょ」って、何てうれしいんでしょ。 北海道の「北鈴蘭南」という可愛らしい地名からの便りに心をあたため、おひな様は今朝まで飾られていました。また来年ね。来年こそ早目に出してあげようと、毎年思うのでした。 3月3日 ひなまつりの日、花屋さんの店頭には桃の花がたくさん。スーパーは、はまぐりとちらし寿司の食材がずらりと並んでいた。今日は好天だが、「明日は大雪」との天気予報に、明日来る我が誕生日を一日前倒しして、今日のうちにケーキを買い込んだ。お誕生日に食べようと前々から狙っていたケーキ店があったのだ。自分へのごほうびというやつだ。自分へ二つ。あとの家人に一つずつ、あれこれみつくろって購入。 夜閉店後、書庫へ書棚造りに行く。雨が降りだしていた。もくもくと作業をしているうちにしんしんと冷えてくる。雨の音が少しかたい感じに変わる。雨からみぞれになっているのだろう。でも、昼間たっぷりのケーキでぐっとカロリーとってるから(夕飯は中華でこれまた満腹)、元気元気。 冷たい雨の中を帰宅。明朝はホワイト・バースディ、の予定。 2005年2月のユーコさん勝手におしゃべり |