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11月9日 飼いカメは、家の中で寝床に入ったまま、ほとんど出てこなくなった。そっと覗いてみても目をつぶっている。 お肌(甲羅)が乾燥してしまうのを心配して、たまに店主がぬるま湯につけてやると目を覚ます。タオルで拭いてもらうと、しばらく探検してまた自分で寝床へもぐりこむ。 本格的な爆睡はまだだが、もう外に出る元気はない。 今朝、カメのプールのあったところに、草花のプランターを並べ、 「カメは冬眠しました。また春になったら会いに来てね」 と書いたプレートを挿した。 今までカメにあいさつしていた近所の方が、「あら もう寝たの」と言っているのが聞こえる。 店主が外で作業をしていると、プレートをみて、「カメって冬眠するの!?」 とスマホを出してカメの冬眠について検索していく人もいたそうだ。 いろんな反応があり、あらためてカメの顔の広さに驚いた。私よりぜったいはるかに知り合いが多い。私以上、お地蔵さん以下、くらいかなと思う。 11月4日 季節が揺れ動いている。 秋の女神に後ろ髪はない、のか、まだ前髪さえ到来していないのか、わからない。 夏服もしまいきれず、衣替えも中途半端なまま、昨日木枯らし一号が吹いた。 小庭の植え替えは徐々に進んでいるが、秋冬花壇にはなりきらない。暑すぎて咲けなかった夏の花が、今になって元気に花開き、抜くには忍びないからだ。 朝晩は寒さを感じるようになり、飼いカメは家にこもっている時間が長くなった。 そろそろ冬眠用の落葉拾いをはじめる頃だが、紅葉は今年例年より遅いようだ。 先週鬼怒川温泉へ行ったけれど、山は色づき始めといったところだった。温泉に行く前に、倉ヶ崎SL花畑へ寄った。ダイヤは知らずに行ったが、ちょうど日光・鬼怒川間を走るSL大樹の通過時刻が近く、立派なカメラを担いだ人が続々とコスモスの中の小道を、線路の方へ進んでいった。 一面のコスモスの中に、コスモスと同じ背丈のヒマワリがポツポツとまじっている。 夏の間背高く咲き競ったヒマワリの種が落ち、芽を出した二世だ。鮮やかな黄色がピンクのコスモスの中でいいアクセントカラーになっていた。 今年は異常な暑さが続いたけれど、こんな暑さの効用もある。 その中を速度を落として走るSLは期待以上の迫力で、カメラマン以外はみんな手を振り、SLの中の人もみんなこちらに手を振って、花畑中に笑顔が咲いていた。
9月のユーコさん勝手におしゃべり |