ユーコさん勝手におしゃべり

8月29日
 「よく晴れたねぇ」と空をほめてあげたいような青空。近所の温泉施設へ行く。10時30分までに入れば朝風呂サービスで500円なり。陽の光がいっぱい入る浴室でキラキラ光る茶色の東京温泉にアゴまでつかる。ぷはぁ 気持ちいい。
 少し前までムシムシと暑い日が続いていたのに、急にスウッと涼しい風が入ってきて、空気がかわった。初秋の足音が聞こえる。
 先週、奥日光から金精峠を通って群馬四万温泉へというお気に入りルートの旅に出た。ちょうど台風の来る直前で、雨は降ったりやんだり。湖には白いもやがかかっている。山はどこもしっとりしている。「ああ日本だ。これが日本だなぁ」と車の外の景色に呟いた。奥日光で必ず行くおいしいパン屋さんに立ち寄って、このパン屋さんをいっしょに見つけた店主の友達のイラン人氏のことを思い出した。次に来るときはもう紅葉かなと考えながら帰京。そして、台風も過ぎ、涼風の朝、今はイランに住む店主の友達から一年ぶりのメールが届いた。タイで日本人女性と出会い結婚した、という。ビザがおりたらまた日本に行くよと流暢な日本語のローマ字がいっている。出会いは不思議。
 誰かを思い出すと、遠い地で相手もその人を思い出すのかもしれない。

8月20日
 店のテレビのチャンネルを変えたら、高校野球決勝戦をやっていた。つい目が離せなくなって最後の表彰式まで見てしまう。新聞では毎日結果を見ていた。記事を読んでいても「雲はわき 光あふれて」の歌が口から出てくる。今年は甲子園方面は好天に恵まれ、台風による順延もなかったので、大会の終りが早い。夏がいつもより早く終ってしまうようで少しさびしい。8月もあと10日、その日一日の主題歌を「くぅもはわぁきぃ ひっかりあふれてぇ」から、「新しい朝が来た 希望の朝だ」に切り替えて残りの夏を楽しもう。ラジオ体操にはもう何十年も行ったことないけど、この歌も強烈に夏のイメージで、夏ばて防止に効く感じ。

8月17日
 ごぶさたしております。お元気ですか。私はやっと身体のどっこも痛くない日がやってまいりました。ちょうど1週間前、いつものように本を持って店への階段を下っていたときに滑りまして、右ひじから数段落下いたしました。その時はびっくりと緊張であまり痛みを感じませんでした。本が無事だったので何よりと軽く考えたのでした。しかし夜になるにつれて、ひりひりしはじめ、すり傷と思ったものはやけど状になっているようでした。その晩は冷やし続けたけれど全く眠れず、次の日は痛恨の欠勤。すぐに適切な処置をしなかった傷口は醜い姿になっています。
 その2日前に、「今夏はバイクで日本一周する」と元気に20日間の夏休みをとった店主が帰店したところでした。その間、受注・梱包・発送と一手に引き受け勤勉に働きました。だから、「次の休みは私の番。 温泉かな 避暑かな」と思っていたのに、こんなことで休むはめになるとは—。
 だいたい、大人になれば、そうそうころんですりむいたりはしないもんだと、子どもの頃は思っていました。なのになぁ。
 次の日は猛暑というのに、長袖勤務を余儀なくされました。左腕にもアザができてたんだもん。温泉どころか入浴もままならず、ひたすら消毒。 そして、本日、やっときれいにカサブタが出来上がりました。ワーイ! これで湯舟にも入れるぞ、と。
 来週こそ温泉につかれると、どっこも痛くない喜びを全身で感じている今日の私です。

8月6日
 メデューサというかムゾーサというか、朝起きたらすごい頭だった。毎晩暑くて、髪を洗ってもドライヤーで乾かす気になれない。パッパとタオルドライして扇風機にあたる位。その上夕べは読みたい本があったので風呂上りにすぐ本を持って布団へ直行。ゴロゴロしながら読み、朝トイレに起きてドアのガラスにうつった自分の頭のシルエットにびっくり。もともと天然パーマな髪だけど、「こんなパーマないよ、」な姿。仕方なく短めに切った髪を後頭部でキュッとひとつにしばり、むりやりポニーテール。とりあえず今日はこれでごまかそう。
 昨日青木正美新著『古書肆・弘文荘訪問記』が店に来て、夕方から何気なく手にとって読み始めた。そしたら面白くなっちゃって一気に2/3迄読むことになった。その結果がこの頭だと思えば、面白かったんだから仕方ないじゃんと諦めもつく。まだ若くて、自分が何をしているのか何も知らずに頼まれたものを翻訳してた昔のユーコさんもちらっと出てきてご愛嬌。

2005年7月のユーコさん勝手におしゃべり
2005年6月のユーコさん勝手におしゃべり
それ以前の「おしゃべり」